8月の在庫循環モメンタムについて

在庫循環モメンタムは6,7月急落を続けていたが、 8月はやや持ち直した。6,7月の急落はエコカー補助金切れの影響で、 この影響はしばらく続くだろう。
鉄鋼等にもその影響は及んでおり、素材セクターの 在庫循環モメンタムは全体的にピークアウトした。(グラフは定点観測データ集に掲載)

電子部品の在庫循環モメンタムは今年の2月に ピークをつけてから徐々に下落傾向に入っている。8月はかなり上昇したが、主因は夏休みによる生産 調整で在庫が減少したためのようだ。
出荷は水面下で伸びていない。在庫が増加傾向の兆候を示しており、下期はモメンタムが 下落する可能性が高そうだ。

復興需要は既にない。実体経済的には厳しい。しかし、世界的な金融緩和の資金が日本に入って 来ると、実体経済とは関係なく、不況下の金融 商品高になると見ている。
中小型株はスタートしている。大型株は海外投資家が主役なので、まだ反応していない。