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9月の米国在庫循環モメンタムデータ更新のお知らせ
11/2に発表された9月の米国製造業の在庫循環モメンタムデータを更新しました。
(1)製造業全体
(2)自動車
(3)コンピュータおよび周辺機器
なお、耐久消費財については先月末に更新済みです。
米国在庫循環モメンタム9月について
11/2に米国商務省が発表した出荷・在庫 データから計算した在庫循環モメンタムは 前年同月比-0.7%で、前月から横ばいだった。横ばいは2011/5から 1年5カ月続いている。
耐久消費財の在庫循環モメンタムは6~8月 まで下落していたが、9月は少し上昇した。前月までの耐久消費財の下落は自動車の需要 が息切れし始めたせいだが、9月は再び上昇 したため、持ち直した。
自動車の出荷前年比プラスは、2010年初から 2年9か月目に入る。そろそろ終わっても 不思議ではない。自動車のピークアウトが引き金になり、在庫循環 モメンタムが下落する可能性がでてきたと思う。
(設備投資がされていないため、大きな落ち込みではないかもしれない)
その可能性を反映して、景気敏感セクター の株価が下落し、ディフェンシブセクター の株価が上昇している。
今後、QE3マネーが入って来るが、 ディフェンシブセクターが選択されると 見ている。
(データはまだ更新していません。もう少しお待ちください)
8月の在庫循環モメンタムについて
在庫循環モメンタムは6,7月急落を続けていたが、 8月はやや持ち直した。6,7月の急落はエコカー補助金切れの影響で、 この影響はしばらく続くだろう。
鉄鋼等にもその影響は及んでおり、素材セクターの 在庫循環モメンタムは全体的にピークアウトした。(グラフは定点観測データ集に掲載)
電子部品の在庫循環モメンタムは今年の2月に ピークをつけてから徐々に下落傾向に入っている。8月はかなり上昇したが、主因は夏休みによる生産 調整で在庫が減少したためのようだ。
出荷は水面下で伸びていない。在庫が増加傾向の兆候を示しており、下期はモメンタムが 下落する可能性が高そうだ。
復興需要は既にない。実体経済的には厳しい。しかし、世界的な金融緩和の資金が日本に入って 来ると、実体経済とは関係なく、不況下の金融 商品高になると見ている。
中小型株はスタートしている。大型株は海外投資家が主役なので、まだ反応していない。