FRB次期議長の話

bloombergがサマーズ元財務長官がFRB次期議長候補を辞退すると
報道しました。オバマ大統領の経済顧問をやっているので、大統領は
指名したかったようですが、与党内でも反対が強く、辞退することに
なったそうです。

これで最有力はイエレン副議長となったようです。彼女はバーナンキ議長
の路線を継承していくはずです。QE縮小、金利上昇を慎重に行って、
ハードランディングは避けると見なされています。

政治がネジレ状態で機能不全にあるため、金融政策への負荷は大きく、
難しいかじ取りが続きます。QE縮小が早すぎるとデフレへ沈み、
遅すぎると、スタグフレーションを招く可能性があります。
QE縮小・低金利解除は誰がやってもリスクは高い気がします。

日本の在庫循環データ更新のお知らせ

昨日発表された鉱工業生産指数に基づき、日本の在庫循環モメンタムデータを
更新しました。
7月の在庫循環モメンタムは上昇して前年比プラスになりました。
今後は日本の景気回復が実感できるようになるはずです。

7月の消費者物価について

7月の消費者物価指数CPIが発表されました。 前年同月比は

総合: 0.7%   コア: 0.7%   コアコア:-0.1%

でした。 コアコアCPIはマイナス圏でデフレが続いています。 しかし、CPIは上昇トレンドに
あるため、秋には コアコアCPIはいよいよ前年比プラスになりそうです。

jp-cpi201307

コアコアCPIがプラスになってからある程度の期間 をおいてから所得が増加します。
現在の状況から考えると年内の所得増加は無理だと思います。来年4月に消費税を
増税すると、再び、 デフレへ逆戻りする恐れがありそうです。

*コアCPI   :総合から生鮮食品を除く
*コアコアCPI:コアからエネルギーを除く

日本雇用・住宅価格指数のデータ更新のお知らせ

日本の雇用(6月)と東証不動産価格指数(6月)のデータを更新しました。

首都圏の不動産価格は前年比で0%に到達し、これまでの前年比マイナス圏を
脱する局面に入って来ました。今後、このことが日本経済全体にどのような影響を
及ぼしていくのか注目すべき時期が到来しました。