北米BBレシオ(2013年1月)について

先週末に北米半導体製造装置BBレシオ(1月)が発表されました。
集計から抜けている装置メーカーもあるため、正確性にやや問題があるものの
半導体製造装置業界の動向を見るのに参考となる指標です。

1月は前月の0.92から一気に上昇して1.14でした。
2011年秋からブレが激しいので、平均化してみると、2011年末から2012年初に
底打ちして上昇してきました。現在は、上昇後1年を経過し、水準が高くなった
ことから、後半戦に入ったと見るべきだと思います。

BBレシオのピークアウトを考慮すると、半導体関連の配分を下げていくべきだ
と思います。

usa-bbratio201301

9月の米国在庫循環モメンタムデータ更新のお知らせ

11/2に発表された9月の米国製造業の在庫循環モメンタムデータを更新しました。
(1)製造業全体
(2)自動車
(3)コンピュータおよび周辺機器
なお、耐久消費財については先月末に更新済みです。

米国在庫循環モメンタム9月について

11/2に米国商務省が発表した出荷・在庫 データから計算した在庫循環モメンタムは 前年同月比-0.7%で、前月から横ばいだった。横ばいは2011/5から 1年5カ月続いている。

耐久消費財の在庫循環モメンタムは6~8月 まで下落していたが、9月は少し上昇した。前月までの耐久消費財の下落は自動車の需要 が息切れし始めたせいだが、9月は再び上昇 したため、持ち直した。

自動車の出荷前年比プラスは、2010年初から 2年9か月目に入る。そろそろ終わっても 不思議ではない。自動車のピークアウトが引き金になり、在庫循環 モメンタムが下落する可能性がでてきたと思う。
(設備投資がされていないため、大きな落ち込みではないかもしれない)

その可能性を反映して、景気敏感セクター の株価が下落し、ディフェンシブセクター の株価が上昇している。
今後、QE3マネーが入って来るが、 ディフェンシブセクターが選択されると 見ている。
(データはまだ更新していません。もう少しお待ちください)

コンドラチェフ・サイクルの観測方法

コンドラチェフ・サイクルはN.D.Kondratieff が1925年に発見しました。彼は、英・米・仏の物価指数、名目賃金、国債相場(長期金利)、  外国貿易総額、石炭産出量・消費量、  銑鉄・鉛産出量の9年平均から導き出しました。

この中から、データが入手しやすいものを 使えば、コンドラチェフ・サイクルを簡単に 観測できるのでは?私の場合は主に

「長期国債金利を使って観測する」

方法を使っています。長期国債は金融商品なので、比較的容易に 手に入ります。
米国長期金利は、Yahoo Financeで1960年代 から入手できます。
日本国債の長期金利は、財務省のデータが 利用しやすいです。
もっと長期のデータは捜索中です。 もし、見つけた人は教えてください。 よろしくお願いします。