4月の消費者物価指数CPIは消費税増税
直後の大注目指標です。
今後の日本経済がデフレを脱却できるか
否かを判断する際、最も重要なデータの
一つだと思います。
黒田総裁は衆議院財務金融委員会で
「消費者物価指数は前年比はプラス幅を
拡大しており、4月は消費税引き上げの
影響を除くと1.5%と3月の1.3%から
拡大した」
と指摘したそうです。デフレ脱却は順調に
進捗していると説明したわけです。
しかし、ここでの消費者物価指数とは
コアCPI(生鮮食品除く)のことです。
皆さんは既にこのブログでご存知ですが、
国内需給を反映した消費者物価指数は
コアコアCPI(生鮮食品とエネルギー除く)
です。
コアコアCPIの4月の数値は0.6%で
3月の0.7%を下回っています。
黒田総裁の話と違い、まだデフレ気味
なのが実情だと思います。
※注意
●世界的には、生鮮食品とエネルギーを
除いたものをコアCPIと呼びます。
コアコアCPIは日本独自の呼び方です。
●日銀試算によると増税の影響は1.7%
です。公表値から1.7%引くと実質的な
数字になります。