このところの中国経済の変調から、中国
バブル崩壊が取り上げられることがあり
ます。そこで、万一に備えるため、過去の
バブル崩壊における株価動向を検証して
みました。
1980年からの34年間のTOPIXの推移を
調査対象とします。対象となるバブル崩壊は
以下の3つです。
①不動産バブル崩壊(1989/12-1992/8)
②ITバブル崩壊(2000/2-2003/3)
③サブプライム・リーマンショック(2007/7-2009/3)
まず、下落率と期間を見てみましょう。
●①・・・2年8か月(32か月)、-61.8%
●②・・・3年1か月(37か月)、-56.1%
●③・・・1年8か月(20か月)、-61.4%
下落期間は1年半以上で6割程度下落しました。
①、②が長びいた理由ですが、
●①は日本のバブル崩壊で直接影響した
●②はイラク戦争要因が重なった
ために長期化したのだと思います。
次にチャートの形ですが、
●①・・・3段下げ
●②・・・3段下げ
●③・・・3段下げ
3回とも経験則通りの3段下げでした。
また、大底の数値ですが、
●①1988/1の安値を下回った
●②1992/8の安値を下回った
●③2003/3の安値を下回った
というようにいずれも崩壊前の下値を
切り下げています。
以上をまとめると、次のようになります。
◎期間・・・・・・1年半以上下落
◎下落幅・・・・5割強下落
◎チャート・・・3段下げ
◎大底数値・・新安値更新
(現在の安値は2012/6の635.51)
これらを目途に大底を推測できると
考えています。
万一、バブル崩壊が発生した場合は、
このレベルを覚悟して準備をしておけば、
想定内にダメージを抑えることができる
と考えています。