ロイターの解説記事を見ると、日銀追加緩和期待で
日本株が売られているなどと書かれていました。
しかし、次に必要な手が本当に追加緩和なのか
疑問に感じました。
日銀QEで供給されたマネーの大半は日銀当座預金に
眠っており、銀行から企業への貸し出しに回っていません。
QEは心理的な効果が主で、 直接的な影響はまだ
発揮できていないと考えています。
その理由は企業に資金ニーズ生じても、 まずは、
豊富にある内部留保から使い 始めるからです。
内部留保が減少した後で、銀行から融資を受けよう
という ニーズが発生する訳です。
日銀当座預金に積み上がったマネーが 企業に
回り始めるのはここからです。その段階に至って、
マネタリーベースが直接的な効果を発揮する
ようになります。
次の手は、追加金融緩和はではなく、政府の
財政政策ではないでしょうか。
日本経済の6割は消費ですから、このエンジンを
回す財政政策が必要です。
それを実施すれば
需要回復
→企業の収益機会拡大
→投資ニーズ増加
となっていきます。
そして、企業の投資によって
内部留保の減少
→銀行貸し出し増加
→日銀当座預金マネーの循環回復
→デフレ脱却
となり、日本経済復活が実現すると思うのですが。